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Raspberry Pi 4 で運用実験中 Connect checker

No.3

Raspberry Pi 4 で素早く Apache2 サーバを建ててゆるい設定をするメモ

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常時接続が当たり前の昨今に於いてお家で Raspberry Pi 4 を Web サーバにする需要が多いと聞きますが…わりと Apache2 の設定って難解で面倒なんですよね その辺をぐぐってみてもバージョン違いや実装の違いでいまいち思ったように設定できないって困ったことはありませんか? 私はあります(汗って事なんで…セキュリティ的な云々は後回しにして手っ取り早く簡単に設定できる方法を模索してみます

そんなラズパイへの Apache2 のインストール自体はコマンド一発で簡単にできます
sudo apt install apache2
これで Apache2 がインストールされサーバが動き出します
試しに PC などのブラウザのアドレス欄に ホスト名.local と入れて確認してみましょう ちなみに標準状態のラズパイのホスト名は raspberrypi なんで raspberrypi.local になります

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我が家のラズパイはホスト名を pi4 にしてるんでアレだけど…概ねこんな感じになると思います
これは Apache2 のテスト用に用意されたページで /var/www/html にある index.html を表示しています この /var/www/html をドキュメントルートと呼びます 基本的にこのフォルダにホームページ用のデータを置いていきます

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初期状態の Apache2 は各種機能が制限されているっていうか CGI が動かなかったりとか物足りない感じなんでその辺をどうにかします
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そんな Apache2 の設定ファイルは /etc/apache2 にあります この中の apache2.conf を編集したくなる感じですが…世間的にはよっぽどの事がない限りこのファイルはイジらないほうがいいって事らしいんで別の手法で設定します

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/etc/apache2 を眺めてると… conf-availableconf-enabled の対になったフォルダに mods-availablemods-enabled の対と sites-availablesites-enabled の対になったフォルダがあるのに気づきます
これがラズパイの Apache2 の設定ファイル&モジュール管理の基本となります このフォルダ内にファイルを作ったりして設定を進めます

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そのそれぞれ対になった *-available*-enabled 関係ですが… available は編集中のものを含め全ての候補となるファイルが入っています 対する enabled には Apache2 を起動する際に実際に読み込まれるファイルのシンボリック・リンクが入ります
※いろいろ設定した後の内容なんで…インストール直後のものとは違いがあります(汗

それぞれ対になってる conf と mods と sites の意味ですが… conf にはアクセス制御系の設定が mods には拡張モジュールが sites にはバーチャルホスト系の設定が入ります
そしてその 有効/無効 にするための専用のコマンドが用意されています
conf の有効化には a2enconf で無効化には a2disconf を使います
mods の有効化には a2enmod で無効化には a2dismod を使います
sites の有効化には a2ensite で無効化には a2dissite を使います

  :

では試しに CGI を有効化する設定をしてみましょう
CGI を使うにはそれ用のモジュールが必要らしいんで sudo a2enmod cgid で有効化します
一応 sudo systemctl restart apache2 で Apache2 を再起動します

これで /usr/lib/cgi-bin に配置した CGI 的なプログラムが可能になりますが…どうせならドキュメントルートである /var/www/html でも CGI を使えるようにしましょう

sudo nano /etc/apache2/conf-available/cgi.conf で新規ファイルとして編集して…
<Directory "/var/www/html">
    Options +ExecCGI
    AddHandler cgi-script .cgi .pl .py .rb
    AllowOverride All
</Directory>

上記の 5 行を追加して保存します 今回は cgi.conf としましたが他の名前にしても大丈夫です

保存したら sudo a2enconf cgi でその設定ファイルを有効化します
最後に sudo systemctl restart apache2 で Apache2 を再起動します
これで /var/www/html でも CGI が使用可能になりました

  :

CGI の設定とは少し違いますが…上記の cgi.conf に書き込んだ AllowOverride All って設定があります これは  .htaccess を使用可能にする設定です
.htaccess が使えれば Apache2 の再起動をすることなく設定を即座に反映させることができるようになります その分ページ表示されるまで余計な処理が増えて重くなるらしいんだけど…めったにアクセスの無い個人ページならまぁ問題にならないでしょう(滅
.htaccess についての詳しい説明は…いろいろ多岐にわたる内容すぎて書ききれないんで省略します 気になる方はぐぐってみると良いでしょう(瀧汗

  :

そうそう Perl で書かれた CGI で「CGI モジュールが必要」ってのをちょくちょく見かけるんで…そんな Perl のモジュールインストールメモをひとつ
Perl のモジュール管理(?)に CPAN (Comprehensive Perl Archive Network) を使うって話を度々目にすることがあったのも時既に過去の話だったのかなって遠い目をする話じゃなくて(汗そんな Perl モジュールの中で必須とする数個のインストールのためだけに CPAN を入れるのもめんどっちぃなぁって事なんで…普段使ってる sudo apt install でその辺をどうにかするメモ

結論から云うと CGI モジュールは sudo apt install libcgi-session-perl で入ります その他の有名どころのモジュールもだいたい sudo apt install で入れることができます
上記のCGI モジュールは心もち特殊な例なんでアレだけど…他の多くは sudo apt install lib(モジュール名)-perl でイケる事が多いです

例.GD モジュール→ sudo apt install libgd-perl  NKF モジュール→ sudo apt install libnkf-perl などなど
確証はないけど…知っておくと損はないかもです

そんなこんなな長々とお疲れさまでした! #[Raspberry Pi] #Apache #CGI

  ●ラズパイの頻度低めだけど知っておきたい設定メモ Vol.3
  ●ラズパイの頻度低めだけど知っておきたい設定メモ Vol.2
  ●ラズパイの頻度低めだけど知っておきたい設定メモ Vol.1
  ●ラズパイで Apache2 サーバを建ててゆるい設定をする
  ●モニタ無しでラズパイを VNC 接続できるとこまでセットアップ

情報 <3321文字>

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